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Ma! Ma! Ma! MANNISH BOYS!!! / MANNISH BOYS

フォークロックシンガーである斉藤和義と、元BLANKEY JET CITY中村達也によるユニットの、1stアルバム。

 

斉藤和義のカッティングに乗せて早口で音符を詰め込んでいく得意のスタイルが、中村達也の極めて即興的な、かつパワフルなドラミングと非常なマッチングを見せる。

 

アコースティックな曲からEDMまで、幅広く展開するものの、二人の個性が全く死なない、むしろ違った見えで輝きだす。

ここまで強い個と個がタッグを組んで成功したのは過去例をみないのではないだろうか。

 

個性の生み出すケミストリーは新しい音楽となって響くわけだが、しかしやはり良いことばかりではない。

 

斉藤和義の真骨頂は弾き語りにあるように思えてしまうし、中村達也のドラミングが最も生きるのはもっとロックンロールにアクの強い曲調やボーカルだろうと思えてしまう。

これはこれ、と割り切れば恐ろしく完成度の高い良いものであることは確かなのだが、やはり双方の真価を一度耳にしてしまっている以上、ちらついてしまうことは避けられない。

 

今後発表されていくであろう楽曲で、さらなる一面が見えてくることが待ち遠しい。