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NEXT ONE / GLIM SPANKY

近年の様々なタイアップにより一躍話題となったGLIM SPANKYの2ndアルバム。

 

ポップスの面から聴けばポストラブサイケデリコやSuperfly、といった立ち位置になるのだろう。

 

だが刮目すべきは、古き良きジャズ・ブルースを完全に消化した確固たる基礎にある。

全般ギターポップやブルースの色を濃く出したアルバムとなっており、枯れたブルージーなギターが印象的に鳴る。

 

そこにサイケデリックかつファンキーなボーカルが乗り、ガレージバンドのような雰囲気も流れる。

 

演奏に近代的な部分はほとんど無く、極めて王道といえる。

しかしその芯を喰うポップメロディが、あくまでも彼らをポップスのステージに括り付ける。

 

その無意識で感じる違和感が、楽曲をいつまでも耳に残すのだろう。