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遺伝子

素晴らしい音楽を聴くと、後頭部に鳥肌が立つ。

 

音楽の良し悪し・好みを判断するのに、たぶん高校生くらいから自分の中のベンチマークとしてきた現象だ。

プロアマ問わず、これが起きるので便利だ。

更に音楽だけに止まらず、映画、漫画、舞台などにも応用が効く。

もっと良いの作品に逢った場合は、鳥肌が背中にも立つ。

更にこれが最上級となると、腰のあたりまで及ぶ。これは一生を掛けて数件にしか出逢えていないうえ、いつでも発生する。脊髄から細胞が喜びを跳ねあげているようで、この現象に包まれている間は、とてつもない多幸感が湧き上がる。

日々の暮らしで爆発しそうになったとき、これを行えばかなりスカッとする。

我ながら便利なものを見つけたものだ。

 

一度見つけたものに触れ続ければ毎日幸せなわけだが、それでもなお新しいものを探し続けるのは、本能のように思える。

 

気をつけなければならないのは、「クサイ」とか「狙いすぎている」とか、「気持ち悪い」とかにも、似たような現象が起きるということだ。

アニメを観た際は顕著で、これが起きなかった作品はやはり気にいるのだ。

 

わずかずつではあるが年を重ねながら変わっていくその基準は、注視しながら確かに感覚で捉えておかなければならない。

 

ましてなくなってしまうことだけは避けなければならず、不感になるということはほぼ死んだも同然だからだ。

 

一生を掛けて探し続けるもの。

ここに同時に生きる意味が存在するような気がする。