NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST / NakamuraEmi
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1982年生まれのJPOP・HIPHOPシンガー、NakamuraEmiのメジャーデビュー1stアルバム「NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST」
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バックバンドはhiphopとしてはミニマルにまとまっており、基本アコギ+ドラムにベース・ほのかなシンセサイザーのみだ。
いわゆる低音を響かせたDJセットはなく、オケだけ聴いたらジャンルは想像し難いかも知れない。
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極めて癖がなく綺麗な声をしており、歌い上げるような曲を聴くとそっちでもいけるんじゃないかと感じる。
しかし要所のラップパートの音階は完全に王道日本ヒップホップのそれで、スチャダラパーを彷彿とさせるメロディで歌うから、あぁなるほどこっちだな、と思う。
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歌詞は全編通して強く、泥臭く上昇志向を語っており、hiphopにのせる意味や意義は大いにある。
日本語のhiphopは泥臭くなりがち(それが特徴)だが、小柄な身体で極めてエモーショナルに(ハイトーンでは泣くように)歌うからそこが見えて来ず、メッセージだけ浮かんで届く。
これは新しい届け方だろう。
ところどころ女性特有のワード(母親、スカート、まつ毛)が入ってくるから新鮮さもあり、主張の一貫性から違和感なく届けられる。
綺麗事を書かず、経験と一貫した主義主張をオールアウトで吐き出す148cmの身体は、日本の女を背負って行けるようなカリスマ性を持ち合わせている。